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GENIVI Alliance – Steve Crumbへのインタビュー (part 1) - CodeBuzzから

日本でも注目を集めてきているIVI (In-Vehicle Infotainment: 車載インフォテインメント)についての非営利団体「GENIVI Alliance」に関して、ローグウェーブのブログ CodeBuzzマーケティング部のAmanda Bougheyが書いた記事の前編を紹介します。

GENIVI Alliance – Steve Crumbへのインタビュー (part 1)

blog.klocwork.com

ローグウェーブは数年前からGENIVI Allianceの準会員です。最近GENIVIの 理事(executive director)であるSteve Crumbと同席する機会がありましたので、GENIVIでの取り組みについて、また2016年をどう見ているか、話を伺いました。

GENIVI Allianceについて、またご自身についてお聞かせください

GENIVI Allianceは2009年に設立され、自動車業界でのLinuxなどの幅広いオープンソース利用を推進することを目的とし、まず in-vehicle infotainment (IVI) システムから進めています。自動車メーカーやサプライヤーは車に積まれたソフトウェアの量が急速に増大していくのに対処する必要に迫られており、GENIVIの解決策は、開発者のコミュニティを作ってソフトウェアの受け入れ、強化、テスト、メンテナンスを行い、メンバー同士でIVIソフトウェアを提供する負担を分担できるようにすることにあります。結果は再利用可能となっており、膨大なオープンソースコンポーネントから成るIVIのソフトウェアプラットフォームは商用の企業で採用されて世界中の自動車に組み込まれています。

私は幸運にもこのアライアンスの立ち上げメンバーの一人で開始時から理事を務めてきました。

GENIVIにかかわることのメリットは何でしょう? また、どうすれば参加できますか?

個人や組織からの貢献はGENIVIの成功にとって決定的に重要です。協力しあうコミュニティモデルは多くの手と目が同じコードを調べてバグフィックスや機能強化の形で改善していくことで成立しています。こうすることでソフトウェアは多くの商用ソリューションよりもすぐれたものとなり、単一の会社では成し遂げられないような創造的なアプローチが可能になるのです。GENIVIの取り組みは開かれており、メンバーでも非メンバーでも同様に私たちのオープンなプロジェクト上でソフトウェアの設計に参加し、配布できます。参加は簡単でメーリングリストに参加したり、公開wikiを御覧いただいて、様々な参加方法のリンクをお読みいただくのがよいでしょう。携帯電話や運送のような隣接する業界において便利なコードを既に持っている組織は沢山あります。そうしたコードを自動車業界のために活用することができるでしょう。

GENIVIやそのメンバーの行ってきたことで特に胸を張れる成果はどれですか?

多くの自動車メーカーにとって現在のIVI製品を作る上でLinuxオープンソースソフトウェアは最も好まれる技術となりました。もしGENIVIとそのメンバーがソフトウェアプラットフォームを作って多くの商用IVIを提供していなかったとしたら、こうはなっていなかったでしょう。GENIVIのメンバーが自動車業界にこのような貢献をできたことを誇らしく思います。

標準化には多くのメリットがありますが、どのようにイノベーションの火花を維持していきますか?創造性と競争は抑制されているのでしょうか?

GENIVIの主要な目的はIVIミドルウェアをきちんと機能させることです。コモディティの機能に対してはイノベーションはそれほど必要ではありません。とはいえ、標準化されたGENIVIのソフトウェアプラットフォームは完璧な土台を提供し、その上で革新的な技術を開発することができます。IVIの世界では自動車メーカーはHMI(運転手とのヒューマンマシンインターフェイス)やアプリケーションの提供で差別化をはかっています。特化したソフトウェアサプライヤー、スタートアップ企業、学術界はGENIVIの標準プラットフォームに対して(「work with」)革新的なソリューションを作り上げるのです。このアプローチは「Works with GENIVI」コンプライアンスプログラムの中核を成し、今年の私たちの戦略的プロジェクト「イノベーションのためのプラットフォーム」の基礎となるものです。このプロジェクトにより、私たちのGENIVI デモプラットフォーム(GENIVI Demo Platform、GDP)は、たがいにしっかりと結びつきながら同時に真に革新的な開発が可能になるような標準プラットフォームとさらに発展していきます。

インタビューのpart 2では、オープンソースやセキュリティ、今年の業界の大きなトレンドについてSteve Crumbによる深い洞察をお届けします。

Amanda Boughey

編集後記

後編はこちらです。

blog.roguewave.jp

参考外部記事

GENIVIと同様のプロジェクトとしてAGLがあります。

規格を統一していく上で、各自動車メーカーも対応に苦慮していますが、が今後どのように収束していくのか、興味深いです。

以下のプレスリリースは、ローグウェーブとの合流前のものでKlocwork Inc, がGENIVIに参加してセキュリティ向上などの取り組みに貢献していく旨が書かれています。 blog.klocwork.com

ローグウェーブ セールスエンジニア 柄澤(からさわ)