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オープンソースサポート: 神話の陰にあるもの

ローグウェーブ社のCTOであるRod CopeがローグウェーブのOpenLogic OSS テクニカルサポートについて書いた記事を紹介します。RodはOpenLogicサービスの創設者でもあります。

目次

今回のブログ記事は、オンデマンドwebinar(オンラインセミナー)のOpen source support: The facts behind the myth (英語)について語られたものです。また、スライドが以下にあります。

www.slideshare.net

オープンソースサポート: 神話の陰にあるもの

blog.klocwork.com

最近のwebinar(オンラインセミナー)において、サポートサービスの責任者であるJustin Reockと私Rod Copeは、私たちのOSSサポートに対する経験と、どのようにソフトウェア開発を制御していくのかについての提案をいくつか、お話しました。

webinarではまず、出席者がどのOSSを利用しているのかアンケートを取りました。ユーザーは1つしか回答できなかったため、私たちはこれが最も使われているパッケージだ、と考えました。50%の回答がApache Web Serverを使っており、25%がApache Tomcatを使っていました。これらの結果はとりたてて驚くことではありません。Apacheエンタープライズの領域できわめて広範に用いられており、またApacheのパッケージは私たちのOSSサポートチームに寄せられるリクエストの30%以上を占めるからです。

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webinarの以降の部分を準備するため、私たちは動画の5分20秒のところで、このwebinarで語る内容は私たちのOpenLogicデータベースから得られた34,000のリクエストに基づくものである、と説明しました。つまり、ここで語られている情報は独自のものであり、他の場所で得ることはできない、ということです。

http://www.slideshare.net/RogueWaveSoftware/open-source-support-the-facts-behind-the-myth?cb=1450450281

オープンソースはテクノロジー業界を変えようとしている

動画の7分22秒のところではオープンソースがどのようにテクノロジー業界を変えているのか議論しています。議題は5つに絞りました。

  1. 組織はプロプライエタリな目標をより速く達成するためにコミュニティの知識や経験を利用している
  2. プロプライエタリなソフトウェア製品はOSSをサポートしなければならない
  3. エンタープライズ企業はOSSの使用に自信を深めている
  4. オープンソースは分析やハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)を推進している
  5. 組み込みソフトウェアのチームはOSSを受け入れている

11分41秒で語られているように、54%もの開発者が、OSSを選ぶ時に技術サポートが利用可能かどうかを考慮する、と知りました。

次に19分21秒では2度めのアンケートを取りました。「誰がOSSをサポートしていますか?」選択肢は、組織内でOSSサポートに従事している開発者、IT部門、契約している業者、OSSのサポートベンダーの4つでした。予想されたように67%が「開発者が行う」、と回答しています。

これは驚くには値しないとはいえ、問題のある結果です。開発者はOSSサポートを選択することができ、OSSパッケージに付随する全ての重荷を自分で背負う必要はないのです。ローグウェーブソフトウェアのOSSサポートチームの助けを借りればみなさんは私たちの知識を活用することができ、以下のようなメリットがあります。

  • Tier 4のアーキテクト(ジュニアレベルのエンジニアではありません)が、企業で依存しているOSSパッケージをサポートします。
  • 開発工程に付き添います。ビルドから継続的インテグレーション(CI)、継続的デプロイメント(CD)、そし開発環境のモニタリングに至るまで。
  • 単一の窓口でOSSサポートの質問を受け付けます。

OSSに付随する困難を見過ごしてはいけません

もしかしたら開発者がOSSのサポートをハンドリングできるのでは、と考えているかもしれません。しかし、おそらくOSSにまつわる多くの困難を見過ごしているのです。動画の32分36秒では人々が私たちのもとに相談に来るいくつかの理由を挙げています。

  • 特定のパッケージやバージョンに対する知識や経験の不足
  • アプリケーションのパフォーマンスの問題やチューニングについて
  • 顧客からパッケージの利用を要求されているが社内に経験者がいない
  • 稼働中のアプリケーションに対するアップタイム要求に応えるために、バグの回避策を急いで見つけなければいけない。
  • サポート体制の冗長化 - 知識のある人が休暇を取っていたらどうしますか?
  • OSSコードとプロプライエタリコードを組み合わせてカスタマイズされたスタックを提供したい
  • 古いバージョンで現在公式にサポートされていないパッケージについて回避策が欲しい
  • 組織中に散らばっているOSSのバージョンやプロセスを統合したい

トップ5の質問

人々がサポートを求める理由とともに、私たちは受け取った質問のトップ5をまとめました。動画の39分41秒で議論されています。

  1. このパッケージの特定の機能をどのように設定し、どのように使うのか?
  2. このセキュリティアップデートはどのように私に影響するのか?
  3. このプロプライエタリOSSが一緒になったスタックからどうやってバグの原因を特定すればよいのか?
  4. こういうことをやりたい場合、どのパッケージのどのバージョンを組み合わせればよいか?
  5. この2つのバージョンの違いは私にとってどういう意味を持つか?

たったの9時間でどのように私たちが問題解決したか

動画の42分30秒で、ケーススタディとして成功事例をひとつ紹介しました。

私たちのサポートによってこのお客様はあるセキュリティプロセスの設計、実装、テスト、デプロイメントをわずか9時間(一晩)で成し遂げることができました。

全体のまとめ

44分47秒で、OSSのサポートに対するベストプラクティスは: 先を見越して(サポートの必要性を認識し)、知識を得て(どこでどのようにOSSが使用されているか)、情報を得て(最新のバージョンとパッチをチェックし)、よく観察し(セキュリティ情報やニュースをチェックし)、用心する(何かあったときにすぐに対応できるチームを編成する)、というものです。幸いなことにあなたはこれを独りで行う必要はありません。

http://www.slideshare.net/RogueWaveSoftware/open-source-support-the-facts-behind-the-myth?cb=1450450281

データベースからビッグデータ、OS、ビルドツール、ミドルウェアに至るまで、企業で使われる重要なOSSパッケージ全てに対するサポートを私たちは提供します。動画の46分40秒で、私たちの広範なサポートについて、またなぜ必要な全てのサポートをただ1つのベンダーから提供されることが重要なのか、詳細に述べています。

OSSサポートと私たちのサービスについてより深く知りたい方は、webinar全体をご覧ください。スライド資料もあります。

http://www.roguewave.com/programs/free-open-source-support-ticket-long

Rod Cope

お問い合わせと付記

いかがだったでしょうか。なお、ブログの投稿では触れられていませんでしたが、タイトル中にある「神話」は、OSSが「フリー」であることについての誤解を指しています。webinar中でJustinが述べている通り、英語のFreeという単語はFree Lunchのような無料という意味と、Free Speechのような自由という意味の二通りがあり、OSSの場合は後者の使い方です。明確にするために「自由なソフトウェア」という言い方をすることもあります。実際のところ、多くのOSSは無償で入手することはできますが、これを「コスト0」と考えることは利用する際の人員コストを無視したものであり、実際にはそれなりにコストがかかります。もちろんそれを考慮してもまだOSSには大きな魅力があり、積極的に付き合っていくべき存在であることは言うまでもありません。

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このRodとJustinによるプレゼンを聞いていると、ローグウェーブの他の製品と共通するものを感じます。商用サポートなしでOSSを使った開発をすることは不可能ではありませんが、デバッガ静的コード解析ツールを使わずにprintfとコードレビューだけで複雑なプログラムを開発しようとしたり、広く使われている数値計算可視化のライブラリを使わずにスクラッチから自分でコードを書こうとするようなもので、効率が悪く、またいざ問題が発生したときに自分たちだけで急いで(一晩で!)対応しなければならない、といったリスクを伴うため、企業活動のミッションクリティカルな局面ではあまりおすすめできません。

ローグウェーブのOSSサポートにご興味をお持ちの方はお気軽にご連絡ください。無料お試し版も用意してあります(日本語で対応いたします)。

http://roguewave.jp/forms/request.htmlroguewave.jp

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ローグウェーブ セールスエンジニア 柄澤(からさわ)