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ローグウェーブソフトウェアのブログ

開発をシンプルに 安全で高品質のコードを 素早くお客様のもとへ

TotalView 2017.0 リリース - ReplayEngine高速化、新UIにウォッチポイント、NVIDIA Tesla P100

ローグウェーブが開発しているデバッガTotalViewとCodeDynamicsは、アプリケーションを実行時に分析し、バグの原因やメモリ問題、クラッシュなどを見つけるための便利なツールです。

TotalViewとCodeDynamicsの新バージョン2017.0はPascal GPUアーキテクチャを利用した新しいNVIDIA Tesla P100 GPU上でのデバッグをサポートします。今回の機能向上により、GPUを止めることなく個別のスレッドをオフにできます。

リリースに前後してTotalViewのプロダクトマネージャーであるMartin BakalがTesla P100のサポートについて 記事を書いています。このチップの特徴の一つに命令レベルのプリエンプションをサポートしていることが挙げられます。一つのGPUがグラフィック描画とアプリケーションの計算両方に同時に使用されると画面の更新はしばしば遅延することになります。さらにデバッガがブレークポイントGPUを止めるとデバッガ自体の動作も止まってしまいます。しかし今回の新しいチップではもうそのような心配はありません。TotalViewもCodeDynamicsも、単一のGPUを持つシステムでも複数のGPUを持つシステムでもシームレスで快適なデバッグ体験を提供します。

その他の追加機能として、

  • リバースデバッグ機能RelayEngineのGoBack操作が高速化
  • TotalView新UIとCodeDynamicsへの追加点
    • 新UIでウォッチポイントを作成可能に
    • プロセスとスレッドの状態を見やすくするための色分け表示
    • 「Create Breakpoint At Location」ダイアログによる新しいブレークポイント作成方法

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機能の強化と追加に関する詳細はTotalView 2017.0 CodeDynamics 2017.0にある更新情報をご覧ください。

既存のお客様はフォームから新しいバージョンをリクエストすることができます。また、購入をご検討の方は、トライアルも利用可能です。

新UIでのFortranデバッグとリバースデバッグの動画が先日公開されましたので、まだご覧になっていない方はぜひご覧ください。 blog.roguewave.jp

ローグウェーブ セールスエンジニア 柄澤(からさわ)

TotalView 新UIでのFortranデバッグとリバースデバッグの紹介動画

先日新しいTotalView 新UI(CodeDynamics)の動画がローグウェーブのウェブサイトで公開されました。TotalViewやCodeDynamicsは並列アプリケーションの挙動をソースコードと対応させて監視・制御するための使いやすいデバッガです。

すでにお伝えしたように、昨年11月のTotalView 2016.07リリースで新UIにもFortranデバッグ機能が追加されました。 blog.roguewave.jp

動画は以下からご覧いただくことができます。

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CodeDynamics - Debugging Fortran with ReplayEngine | Rogue Wave

この動画では、Fortran 90のモジュール機能を使った簡単なサンプルコード上で、ファイルやモジュールの検索機能(Lookup File or Functionパネル)、モジュール内サブルーチンへのブレークポイント設置、コールスタック(関数呼び出し履歴)、モジュール内変数の値の表示、Data Viewでの変数個別表示と実行時の動的な値変更(もちろんソースコードバイナリには影響を与えません)、Loggerウィンドウへの標準出力、といったFortranプログラムデバッグの基本的な機能を紹介しています。

また動画の後半では、ReplayEngineのリバースデバッグの使用例を紹介しています。記録モードでうっかり見たい関数をステップオーバーして実行を終了してしまった時に、再生モードで逆向きに再生して関数の中身がどのように実行されたかを改めてじっくり観察することができます。GoBackで直前のブレークポイントまで一気に飛ぶこともできます。実行履歴の再生で知りたいことが分かったら、Liveボタンで記録モードの終了時点まで戻り、先程の実行の続きを行うことができます。

roguewave.jp

ローグウェーブの並列デバッグツールにご興味をお持ちの方は、お気軽にご連絡ください。

Request a demo or evaluation | ローグウェーブ

ローグウェーブ ソフトウェアエンジニア 柄澤(からさわ)

オープンソース監査チームの横顔 - CodeBuzzから

ローグウェーブソフトウェアのオープンソース監査サービスをご存知でしょうか?

オープンソース監査チームのメンバーは、お客様がライセンス義務条項や対応方法を正しく理解して製品をリスクなしに配布するためのサポートを提供します。ローグウェーブのOSS監査サービスは、OSSを使って開発されたソフトウェアを隅々までスキャンし、OSSの明細(BOM) やライセンス義務条項を洗い出してリスト化します。豊富な経験を持った専門家が複雑に絡み合った情報を分析して詳細なレポートを作成し、企業が決定を下すのに必要なアドバイスを提供します。 f:id:RWSJapan:20170123172939p:plain

オープンソース監査チームの横顔

Dave McLaughlin

f:id:RWSJapan:20170406134130j:plain:w200 まずはチームを統括するDave をご紹介します。

Daveはやや驚くべきことにまず大学で音楽を学んでいましたが、すぐにコンピュータやプログラミングに熱中し、南カルフォルニアにあるアシュトンテートでdBase II のサポートエンジニアとして活動していたそうです。その後サポートやプロダクトマネジメント、営業など、33年間にわたって様々なキャリアを重ねつつ一貫して人がソフトウェアに関する込み入った問題を解決することに関わってきました。現在オープンソース監査チームと一緒に人々がオープンソースソフトウェア(OSS)をよく理解し安全に使用するのを助けているのもそのひとつのやり方です。

得意分野はオープンソースソフトウェアのガバナンス、コンプライアンス、監査であり、過去10年以上のOSS監査の仕事を通して多くの知見を得ました。彼のチームはオープンソースの専門家で構成され、使用されているOSSや関連するライセンスをお客様のコード内から見つけ出します。その後お客様を訪問してよりよく理解し次のステップに必要なことは何かをアドバイスするのもチームの大切な仕事です。

情報源として多くのカンファレンスに足を運び、それ以上にHeather Meeker’s License ResourcesTLDRLegalなどの多くのオンラインリソース、またローグウェーブの競合各社のブログポストなどもチェックします。技術的な問題は stackoverflowももちろん参照するようですね。

顧客との体験で印象に残っているものは、彼がある企業に対してオープンソース監査を行い、エンジニアリングのVPとCEOに結果を説明したときのこと、膨大なOSSが検出されましたが、そのリストをDaveが読み上げていると、CEOがさえぎって「ちょっと待って、このOSSが本当に私たちが現在出荷している製品の中に存在すると言うのですか?」。

オープンソースについて顧客と話すときは何もないがしろにしてはいけません。彼はオープンソースの利用に際して発生する、脆弱性コンプライス、著作権などのリスクを減らすためのステップを説明するのが好きですが、時には基本に立ち戻ってオープンソースとは何か、なぜそれが現在のソフトウェア開発にとって有用なのかを説明しなければならないときもあります。

この仕事の面白い点は、オープンソースはエキサイティングで最先端にあることです。5年前に比べてより広く使われるようになっていますが、まだ使用方法には多くの課題があります。さまざまな複雑さを克服し、すぐれたチームと共にお客様の理解を促し、課題を解決する手助けをするということに、Daveがこの仕事にやりがいを感じています。

彼の書いた他の記事もご覧ください。

Chavirat

f:id:RWSJapan:20170406134041j:plain:w200 Chaviratはタイで家族の経営するアイスクリームショップで働いた後、一念発起してコロラド州立大学で情報システムを学び、最近ローグウェーブのOSS監査チームに加わりました。主にLAMPスタックやSQLPythonスクリプトなどを使って、ライセンスを収集したり合致しているかどうかを調べたりデータベースとやりとりしたりするためのソフトウェアを書き、チームの業務をサポートしています。

情報源はGoogleアラート、Stackoverflow、Githubなどです。すぐれた開発者が多く在籍するローグウェーブでの日々の業務の中で、自分の開発スキルが向上していくのを感じ、楽しんでいます。Daveを始めとするチームのオープンな雰囲気にも魅力を感じています。余暇には「独自のスタイル」で料理を楽しんでいます。

Dennis

f:id:RWSJapan:20170406134126j:plain:w200 Dennisはミネソタ州セントポールのMacalesterカレッジで地理の学士を取った後、自転車の修理メカニックとして働いていました。今でもソフトウェア監査のプロセスで、自転車のメンテナンスと同じやり方で - 常に注意深く、物事を台無しにしないように - 行なっています。Linuxへの興味は大学でエリックレイモンドの有名な伽藍とバザールを読んだ時がピークで、その後インターネット掲示板とソフトウェアマニュアルへと関心が移っていきました。

Linux環境が専門領域です。最近Perl正規表現の誤用に基づくあるアプリケーションのバグを修正したとき感じたのは、ほとんどどのような障害も、Stack Exchangeで十分な時間をかけて調査すれば解決策が見つかる、というものです。

Dennisは地元の自転車団体に属し、年に少なくとも1万マイルは走行しているそうです。

Jennifer

f:id:RWSJapan:20170406134125j:plain:w200 Jenniferは大学で確率や統計を中心とする数学を専攻し、副専攻としてコンピュータサイエンスも学びました。心理学を中心とする社会科学での研究経験もあるそうです。

10年近くの監査業務での経験を持ち、ローグウェーブのOSS監査の前にはSOXコンプライアンスに関するソフトウェアサポートサービスも経験しています(VSOE: Vendor Specific Objective Evidence)。Jenniferにとって、監査や分析の業務はパズルのピースをはめていくようなものです。それらがぴたっとはまる、その理由だけでなく方法も理解することは大事なことです。この分野には常に新しい発見があり、Daveの元で常に成長していけるのは素晴らしいことだ、と感じています。

数年前に子犬を飼い始め、家族で世話に大忙しとのことです。

編集後記

Dave紹介末尾に、彼は現在でもトランペットを仕事帰りや週末に楽しんでいる、と記載があります。私も数年前、世界中の従業員が集まるイベントのパーティで彼が自分の所属するバンドと共に演奏するのを聴きました。どこかのプロのバンドだ、トランペットの人がずいぶんDaveに似ているな、と思いこんでいたので、彼だと教わって非常に驚きました。

OSS監査サービスにご興味のある方はぜひご連絡ください。

お問い合わせ | ローグウェーブ

また、関連してオープンソースサポートチームのメンバーを紹介する以下の記事もご覧ください。 blog.roguewave.jp

ローグウェーブ セールスエンジニア 柄澤(からさわ)