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Visualization for C++ 6.1リリース / 大規模可視化ライブラリ タッチスクリーンの全面サポート テキストレンダリング 

ローグウェーブソフトウェアが開発するC++用大規模GUI作成ライブラリ Visualization for C++最新バージョン6.1がリリースされました。 日本語ドキュメントページからリリースノートサポート環境表、その他のドキュメントをご覧ください。

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Visualization for C++の製品構成

Visualization for C++はクラスプラットフォームで多機能、パワフルな可視化ライブラリViewsと、ビジネスモデルを抽象化してリアルタイムにGUIとやりとりを行うためのフレームワークServerで構成され、ハイパフォーマンスでインタラクティブ、先進的なグラフィックコンポーネントの広範なセットを提供します。多彩なグラフやガントチャート、地図などのアドオンも製品に緊密に統合されています。Visualization for C++を使えば、ビジネスや科学技術計算、データサイエンスなど様々な分野においてグラフィカルユーザーインターフェースを構築することが可能です。

大規模データを軽快にリアルタイムに描画する性能と、インタラクションの高いカスタマイズ性を備えた可視化ツールを使ってすばやく容易にユーザーインターフェースを開発しカスタマイズすることができます。 f:id:RWSJapan:20161221130538p:plain

6.1での主な変更点

X windowでのテキストレンダリング更新

X Windowsプラットフォーム上で、フォントのレンダリングにXftとFreeTypeが利用可能になりました。これによりアンチエイリアシングやスケーラブルフォント、透過処理(アルファチャンネル)を利用できるようになりました。利用するための手順は、マニュアルの Text anti-aliasing and scalable fonts with Xft on X Windows日本語リリースノートをご覧ください。

タッチスクリーンのサポート

バージョン5.7からWindows環境で開発者によるタッチポイント操作の指定が可能になり、6.0でLinuxでも利用可能になりました。 blog.roguewave.jp

今回6.1ではついにマルチタッチジェスチャーがデフォルトでサポートされました。パンやズーム、回転といった基本的なアクションがContainerクラスやManagerクラスといった通常のクラスにおいて利用可能になりました。1本指や2本指を使って、コンテンツのパン(移動)やピンチによるズーム、回転など直感的な操作が、特別なコーディングの必要なくサポートされます。タッチポイントを使えばタブレットなどのモバイル端末を使って、複雑かつ大規模な管理データを直感的なGUIで閲覧したり更新することができ、コントロールルームと現地でのデータをリアルタイムに共有して業務を効率的に進めることが可能になります。

ルックアンドフィールのカスタマイズ性向上

CSSプロパテイを拡張し、メニューアイテムの背景色を指定できるようになりました。スタイルシートを利用する方法は上記の6.0リリース時のブログ記事をご覧ください。

Serverの更新

Serverは抽象的な高機能なデータ管理フレームワークで、独立したC++用の製品ですが、C++用のViewsやJava用のJViewsと組み合わせるとハイエンドなGUIクライアントを作成することがより容易になります。

XMLスキーマ

6.1では言語DTDを等価で完全なXMLスキーマに置き換えました。インストールディレクトリの$ILSHOME/data/ils.xsd をご覧ください。ドキュメントのILS XML Schemaに記されているように、URIhttp://www.roguewave.com/schemas/server/1.0 に更新されました。ただし、ILSコンテンツを含んだ従来のレガシーなXMLファイルとの互換性は保たれています。

Serverのプロトコルバージョン更新

また、プロトコルバージョンが64bitサポートのために更新されました。C++のサーバとクライアント、Javaのクライアントで別のプロトコルバージョンを利用する方法はドキュメントをご覧ください。環境変数コマンドラインオプションでの明示的な指定が可能です。

ローグウェーブ セールスエンジニア 柄澤(からさわ)

データ解析・可視化ソフトウェア PV-WAVE 2016.1をリリース

データ解析・可視化ソフトウェア PV-WAVE 2016.1がリリースされました。

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今回のリリースの目玉は何といってもPHOTO OPI(Optional Programming Interface)の追加です。PHOTOは医療機器等で使われるDICOMや一般のイメージフォーマットであるBMP,TIFF,PNG,JPEGなど16種類のイメージデータ読み込み、表示、生成、保存を行う為のルーチン群です。これまでPV-WAVEにはIMAGE OPIという同様のルーチン群がありましたが、PHOTOはIMAGEに比べ、例えばサイズが(512,512)の2byte型データを内包するDICOMファイルの読み込みで約15倍、ファイルの保存で30倍以上処理速度が向上しています。DICOMデータをご利用の方はぜひお試しください。 f:id:RWSJapan:20161216131904j:plain

その他、本リリースの詳細情報は、リリースノートサポート環境表、及びその他ドキュメントをご覧ください。

主な変更点

  • 新しい PHOTO OPIモジュールの追加
  • DICOMイメージファイル読み込み時のパフォーマンス強化
  • Mac OS X のデフォルトコンパイラが Clang に変更
  • Linux 64bit プラットフォームでMotifライブラリがインストールツールに同梱
  • JWAVEでJava 8を使う場合のコネクションコンセプトを強化
  • ドキュメントの更新

PV-WAVE Advantage

PV-WAVE Advantageには、PV-WAVEの基本的なデータ解析と可視化の機能に加え、ローグウェーブの数値計算・統計解析ライブラリであるIMSL C/C++ライブラリ7.0がもつ数百もの関数がすべて含まれています。これにより、高度な数値計算・統計解析機能を持つツールやアプリケーションを短時間で作成することができます。 また、PV-WAVE AdvantageのライセンスにはJWAVEの利用ライセンスも含まれています。

JWAVE

JWAVEはPV-WAVEで作成したツールやアプリケーションをインターネット上のサーバを通じてクライアントマシンから実行するためのソフトウェアです。JWAVEに含まれるJWAVE Serverは、クライアントマシンから送られてくるPV-WAVEのコマンドをサーバ上のPV-WAVEに送りその結果をクライアントアプリケーションに返します。これにより、クライアントマシンにPV-WAVEがインストールされてなくても、ユーザはHTML、Java ScriptやJavaアプリケーションからPV-WAVEの多彩なデータ解析と可視化の機能を簡単にご利用頂けます。

無償トライアル

PV-WAVEは、研究者の皆さまが複雑で膨大なデータを手軽に解析しその結果を可視化できるツールであり、また開発者の皆さまがデータ解析と可視化の機能を備えたGUIアプリケーションを短時間で作成することができるソフトウェアです。データの解析と可視化でお困りの皆さま、ぜひ一度PV-WAVEの使いやすさとその豊富な機能をお試しください。

ローグウェーブではPV-WAVEの無償トライアルを実施しております。

By MS

TotalView 2016.07 リリース / ARMv8 64アーリーアクセス

並列デバッガのTotalViewCodeDynamicsの最新版がリリースされました。TotalViewはバグの根本原因を見つけたり実行時のプログラムの内部情報を可視化するためのパワフルなツールで、C/C++/Fortran開発者向けに多彩なGUI/CLI/バッチデバッグ環境を提供します。更新情報はそれぞれの製品のWhat’s Newをご覧ください。

TotalViewの関連ドキュメント

製品ドキュメント(英語) | リリースノート | サポート環境表(pdf) | ​ChangeLog (変更履歴) | 製品ドキュメント(日本語)

CodeDynamicsの関連ドキュメント

製品ドキュメント(英語) | リリースノート | サポート環境表(PDF)

リリース内容

今回のリリースの最大の目玉は、Linux ARMv8 64bitへのアーリーアクセスサポートでしょう。TotalViewのプロダクトマネージャーであるMartin BakalがSC16の紹介記事で書いているように、HPC(ハイパフォーマンスコンピューティング)の世界でもARMが使われるようになってきました。ARMのさまざまな有用性については前回 Andrew PomponioのRaspberry Pi記事でもご紹介しました。

blog.klocwork.com

blog.roguewave.jp

まだいくつか機能制限や不具合はありますが、新GUIやメモリデバッグなど先進的な機能も利用できます。今後も引き続き正式対応に向けて作業を続けていきますので、どうぞフィードバックをお寄せください。

TotalViewの新UIおよびCodeDynamicsも引き続き進化を続け、ついにFortranmacOSのサポートを開始しました。

また、HPC UIのrootウィンドウのプロセスツリーに色付けされたアイコンが追加され、ブレークポイントで止まっているなら赤、停止なら青、Runningなら緑のように表示されるため、膨大なプロセスから必要な情報を探すときに、より見やすくなっています。地味な変更かもしれませんが、このような細かい配慮の積み重ねによって開発の効率が向上します。

http://staging.roguewave.com/getmedia/5eaa6960-6ddd-4713-ab1d-f55bcce0b65f/2016-11-ProcessState

サポート環境は前述のmacOS Sierraの他、 Fedora 24、Ubuntu 16.04、インテルコンパイラ 17.0、GCC 6.2、OpenMPI 2.0、 Intel MPI 2017などが追加されています。また、改めてCUDA 8の公式リリースに対して正常に動作することを確認しました。

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ローグウェーブ セールスエンジニア 柄澤(からさわ)