ローグウェーブソフトウェアのブログ

開発をシンプルに 安全で高品質のコードを 素早くお客様のもとへ

データ解析・可視化ソフトウェア PV-WAVE 2017.0をリリース

データ解析・可視化ソフトウェア PV-WAVE 2017.0がリリースされました。今回のリリースの目玉はWindowsジェスチャー機能のサポートです。これにより、従来のGUI機能と合わせ、タブレットやタッチパネル搭載のWindows環境でのアプリケーションの操作性を大幅に向上させることが出来ます。

以下の、WindowsジェスチャのPressAndTapやTwoFingerTapなど操作性を紹介するデモ動画

youtu.be

をご覧いただき、バージョンアップ、無償トライアルにて、是非一度お試しください。

今回の主な変更点

  • WtAddHandler関数にWindows Gesture機能を追加

  • WindowsLinux(32および64bit)プラットフォームで VTK7 をサポート

  • HTTP/HTTPSを介した安全なデータ交換のための、OpenSSLをベースにした新しいSSL_connect OPIを追加

またその他、今回のリリースの詳細な情報は、リリースノートサポート環境表、及びその他のドキュメントをご覧ください。

   

PV-WAVE Advantageのご紹介

PV-WAVE Advantageには、PV-WAVEの基本的なデータ解析と可視化の機能に加え、ローグウェーブの数値計算・統計解析ライブラリであるIMSL C/C++ライブラリがもつ数百もの関数がすべて含まれています。これにより、高度な数値計算・統計解析機能を持つツールやアプリケーションが短時間で作成できます。 また、PV-WAVE AdvantageのライセンスにはJWAVEの利用ライセンスも含まれています。

    

JWAVEのご紹介

JWAVEはPV-WAVEで作成したツールやアプリケーションをインターネット上のサーバを通じてクライアントマシンから実行するためのソフトウェアです。JWAVEに含まれるJWAVE Serverは、クライアントマシンから送られてくるPV-WAVEのコマンドをサーバ上のPV-WAVEに送りその結果をクライアントアプリケーションに返します。これにより、クライアントマシンにPV-WAVEがインストールされてなくても、ユーザはHTML、Java ScriptやJavaアプリケーションからPV-WAVEの多彩なデータ解析と可視化の機能を簡単にご利用頂けます。

   

無償トライアル

PV-WAVEは、研究者の皆さまが複雑で膨大なデータを手軽に解析しその結果を可視化できるツールであり、また開発者の皆さまがデータ解析と可視化の機能を備えたGUIアプリケーションを短時間で作成することができるソフトウェアです。データの解析と可視化でお困りの皆さま、ぜひ一度PV-WAVEの使いやすさとその豊富な機能をお試しください。 ローグウェーブではPV-WAVEの無償トライアルを実施しております。

ローグウェーブソフトウェアジャパン 齊藤

TotalView 2017.2リリース - バッチデバッグでReplayEngine利用可能に、PythonとC/C++混合デバッグ強化

並列デバッガTotalView 2017.2の正式版が無事リリースされました

ベータ版案内でお伝えした更新内容

先日2017.2ベータ版についてお知らせしました。 blog.roguewave.jp

そこでも述べられていたように以下の内容が更新されました。

  • Python C/C++混合デバッグが正式サポートされました。コールスタックなどの表示が見やすくなり、使い勝手が向上しました。
  • new UIバージョン(CodeDynamics)のGUIからもEvaluation Pointを作成できるようになりました。
  • CentOSなど一部の環境でのデバッグを妨げていたdwz圧縮のサポートや、2017.1でLinuxに導入されたSplit DWARFのサポートがSolaris SPARCにも対応
  • ARMv8 64での不具合解消

Pythonとの混合デバッグについては新機能ページにBill Burnsによる紹介動画もアップしましたので、以下のホワイトペーパー紹介と併せてご覧ください。

blog.roguewave.jp

ドキュメントページリリースノートサポートプラットフォームも記載されています。今回の更新ではARM64とAbsoft 17のサポートが追加されています。

バッチデバッグでReplayEngineが利用可能に

TotalViewにはtvscriptというバッチデバッグ用のコマンドが同梱されており、アクションポイントやメモリイベントなどをトリガーとして変数の値やコールスタックをテキストファイルにログ出力する強力な機能を使うことができます。リモート環境だったり、ジョブスケジューラを使用する場合のようにGUIの使用に制限がある環境での利用、あるいは再現性の低いバグに悩まされていたり自動テストに動的デバッグを組み込みたいという開発者に広く使われてきました。

今回のリリースでは、TotalViewの強力なリバースデバッグ機能であるReplayEngineがtvscriptで正式にサポートされ、tvscriptのコマンドラインオプションから利用することができるようになりました。トリガーとなるイベントや、リバースデバッグのためのアクションが追加されており、アプリケーションの実行履歴を克明に任意のタイミングでrecordingファイルに保存し、後から自由にレビューできるようになりました。

https://roguewave.jp/getattachment/products-services/TotalView-for-HPC/Features/Reverse-Debugging/replay-engine-image.png?width=400&height=247

リファレンスガイドのtvscript optionsに tvscript のリバースデバッギングコマンドの例が記載されています。各行の末尾のバックスラッシュは改行後もコマンドが継続することを表します。つまり以下のコマンドは実際にはワンライナーとして記述することも可能です。

tvscript \
-create_actionpoint "main=>enable_reverse_debugging" \
-event_action "stopped_at_end=>save_replay_recording_file" \
filterapp.elf

このコマンドを実行すると、filterapp.elfというターゲットアプリケーションに対し、

  1. main関数の開始地点にアクションポイントを作成し、ReplayEngineをオンにしてプログラムの記録を開始します
  2. stopped_at_endイベントが発生した時、つまりプログラムが終了するとき、実行履歴をrecordingファイルに保存します

これにより、後からこのrecordingファイルを吟味して、実行時に何が起こったのかを詳細に検討することができます。この例ではプログラム終了時にファイルを保存するよう指定していますが、もちろんメモリエラー発生時や特定の関数への到達時など、プログラムの任意の実行時の状態を保存や記録開始のトリガーに指定することができます。

以上のように、便利な機能が多数追加されていますので、既存のお客様はバージョンアップリクエストから、またまだTotalViewを触ったことのない方はトライアルリクエストより、お気軽にご連絡ください。

blog.roguewave.jp

ローグウェーブ セールスエンジニア 柄澤(からさわ)

TotalView 2017.2ベータ版 - Python混合デバッグのサポート強化、バッチデバッグとリバースデバッグ

ローグウェーブ セールスエンジニアの柄澤(からさわ)です。

ローグウェーブの並列デバッガTotalViewは、年に数回のリリースを行っていますが、リリースに先立ってベータ版をお客様向けに提供しています。先進的な機能をいち早く試したい方や新バージョンの動作検証にご協力いただける方に個別に配布しています。ご興味がある方はぜひ日本法人のサポートサービスまでご連絡ください。

ベータ版の情報については、なるべくこのブログでもご紹介していく予定ですが、最新情報はローグウェーブ米国本社のフォーラムページでアナウンスされています。

forums.roguewave.com

2017T.2.4のアナウンスでは、以下のPythonC/C++ 混合デバッグ機能がサポート強化されたことが述べられています。

  • 関数のコールスタック(呼び出し履歴)をフィルタリングするためのトグルボタンを追加

blog.roguewave.jp

  • NumPyのndarrayをサポート
  • ListとTupleをサポート

blog.roguewave.jp

また、dwz圧縮(compression)をサポートしました。Linuxでは実行用のバイナリや共有ライブラリにELF形式のファイルフォーマットが使われています。CentOSなど一部の環境ではELFにコンパイルするときにこの圧縮がかかり、デバッグシンボルを最適化したり重複の削除を行います。今回からTotalViewはこのdwz圧縮されたファイルもデバッグできるようになりました。2017.1のリリース時にコメントしたCentOSPython混合デバッグができない問題もこれで解消されました。

また、大規模なCUDAプログラムのデバッグが高速化されました。

2017T.2.7のアナウンスでは、下記の機能追加が発表されました。

  • 2017.1でLinuxに導入されたSplit DWARFがSolaris SPARCでもサポート対象となりました。

blog.roguewave.jp

  • 上記のdwz圧縮が施されたライブラリに対してもデバッグが可能になりました。dwz圧縮はRed Hat/CentOS系のシステムで広く使われているためこのサポートは特に有用です。
  • Xeon Phiでのデバッグに対し独立のライセンスが不要になりました。通常のLinux x86-64ライセンスだけで十分です。

また、以下のバグが修正されました。

blog.roguewave.jp

  • 入れ子になったループ内のブレークポイントに到達する際のパフォーマンスが向上しました。Macでは特に顕著なメリットが得られます。
  • 複雑なソースコードデバッグする際にReplayEngineがクラッシュするバグが修正されました。

改めて、ご興味がある方はぜひ日本法人のカスタマーサポートセンターまでご連絡ください。

ローグウェーブ セールスエンジニアの柄澤(からさわ)